1日版デザインスプリントをやった話

今年の春頃にふと思い立って、デザインスプリントを実施した時の進め方などの記録になります。 SPRINTという本をベースに、今のチームに合わせて若干アレンジを加えているので、こういうやり方もあるんだな程度にみていただけると幸いです。

デザインスプリントとは?

「アイデアをプロトタイプのかたちにすばやく落とし込み、重要な問題に答えを出す手法」と言われています。
詳しくはこの本に書いてあるので、興味があれば読んでみてください。

SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法

SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法

簡単にいうと、課題を正しく理解した上でアイデアを出し、やるべきことを決定したらプロトタイプをつくり、ユーザテストしようという試みです。
通常は1週間かけて1スプリントを行うのですが、今回は時間短縮版で進めています。

1日版のいいところ

通常のエンハンス開発において、企画立案から実装、検証までだいたい2,3週間かかる( ものによります )ところをより短期間で実施することができます。
今回実施した案件に関しては、企画立案に1日、プロトタイプに1日、ユーザテストに1日、計3日で検証まで行うことができました。
ここではプロトタイプなので、この後に本開発が入るのでリリースまでに、+1週間くらい費やしていますが、事前にユーザテストも行えるため、リリース後の切り戻しリスクが格段に低くなると思います。

1日版実施のスケジュール

13:00〜19:00 の時間で開催しました。
今回は、ターゲットを決めて、アイデアを出し、どの施策が一番良いかを決めるところまで。

プロトタイプ、ユーザテストは後日になります。

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※用語はSPRINTの本を参考にしています

結構頭を使って疲れるので、適度に休憩を挟みながら進めていきます。

参加者

なるべく少ない人数(MAX8人程度?)が望ましいのですが、今回は途中退出者もいるので、フル参加8名、都度参加2名の10名で行いました。

  • 企画:3名
  • デザイナー:2名
  • 開発:2名
  • 分析:1名

都度参加の2名は意思決定権を持っているレベルの方なので、UNDERSTANDの項目に参加していただきました。

誰に参加してもらうかは、体制とかにもよると思いますが、複数の職種のメンバーに参加してもらえると、様々な視点から問題や解決方法が見えてくるのでいいと思います。 また、このデザインスプリントは認識合わせとしてとても有効なので、開発に携わるメンバーはなるべく同席してもらうといいかもしれません。

進める際の準備とか思ったこと

今回デザインスプリントを実施することは初めてだったのですが、事前にSPRINTの本を何度も読み、当日アワアワしても進められるように資料作りをしておけば、無事なんとかなったぞ、、という感じです。

言葉の意味がわからなかったり、実施するタスクの目的が理解できていないと、質問された時に答えられないので、資料をつくる => 質問のイメトレ => 足りない部分を追記するを繰り返し、事前準備をしていきました。

また、時間が長いため、だらだら説明するよりも参加者が手を動かせる状態であったり、文章で説明するより、アウトプットイメージを見せることがとても大事だなと思いました。